dkrqr’s blog

僕がつくったものとやったこと考えたことの記録

2018夏東北旅行2日目前半

2日目です。

どういう感じで書けばいいのか分からん。短文であったことを並べて書くだけやと面白くないねんけど,そもそも文章ってどうやって書くんやろうってなってる。Twitterよくない。

 

福島第一原発

8月28日

朝ごはんはいいですって予約の時に伝えたのにおにぎり作って持たせてくれはって,駅まで軽トラで送ってもらった。

これから北上して,富岡(ご主人はデッドエンドって呼んではったw)から帰還困難区域を通っていくって伝えてたからか,震災後のことを車中で話してくれた。周辺の宿はどこも作業員でいっぱいになったこと。原発へ向かう道は毎日夜明けごろから渋滞だったこと。(ちなみに原発からは35km離れている)道沿いの空き地っぽいところにはプレハブの宿舎がいっぱいあったこと。自分が除染バイトをしたときは日給14500円もらえたとかも。帰還困難区域?の入り口で警備してた警官が,境目は大丈夫なのか分からんくなって怖くなって逃げだした話もあった。(逃げた後どうなったんかめっちゃ気になったけど分からんらしい)

09:36久ノ浜-常磐線富岡行-10:00富岡

前日乗り過ごした久ノ浜駅(こっちは立派な有人駅だった)から。

電車に乗る前に郵便局に寄ったんやけど田舎やからかおっちゃんが全然急いでくれへんかったせいで,駆け込み乗車することになった。田舎なので電車も一瞬待ってくれたw

 

朝いただいたおにぎりを食べながらわりと単調な車窓を眺めてたらすぐついた。

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富岡駅の直前の車窓

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富岡駅の北側。線路はあるけどまだ電車では行けない

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夜ノ森方面の表示が隠されてる

 

富岡駅は今のところ終着駅やけど,駅名標とか案内板?はその先の再開に向けて準備してあった。希望があるなぁってなった。まあそれでも駅の周りは何もなくて,うん。

10:25富岡-常磐線代行バス原ノ町行-11:35原ノ町

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富岡-浪江間の駅(夜ノ森,大野,双葉)が帰還困難区域内なのでその区間代行バスが出ている。(この便だけは浪江から接続する電車がないので浪江の少し先の原ノ町まで走る)

http://www.pref.fukushima.lg.jp/img/portal/template02/ez20170401.png

事故の影響で南北を動く人が多分少なくなってるのと,そもそも車社会なので乗ってる人は全員18きっぱーやった。バスは普通の観光バスっぽい。添乗員さん?も乗ってる。電車はワンマンやのに...

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完全に普通のバス

 

原発が見たかったので右側の席に座った。富岡駅を出ると国道6号(国道6号常磐道のみ一般人が帰還困難区域を通れる)に入り,”トラックがいっぱい通って舗装が悪くなっている,帰還困難区域を通るので窓は開けないように”とアナウンスがあった。

少しすると帰還困難区域に。帰還困難区域には歩行者はもちろん,自転車やバイクなど人が直接大気に触れる乗り物は入れない。自動車も原発関係者以外は停車禁止らしい。

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区域内の様子はこんな感じ。

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区域内で作業してる人は防護服を着てる

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6号から外れる道には検問がある

 

 

 

6号から脇に入る小さな道とか建物の入り口とかには全部バリケードが設置されてる。区域の南の方に民家が数百メートルくらい並ぶところがあって,その入り口に悉くバリケードが設置されてるのを見ると本当に帰れない場所なんだという感覚がきて本当に厳しかった。

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左端の民家の前にバリケードが張られている

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送電線の先に見える煙突やクレーンが福島第一原発(多分)

ここまでにも何本か送電線をくぐってきたので,発電所を動かすのに電気が要るんやなぁと。

事故の責任は設計をした工学者にもあると考えているので,手前に広がるかつて田畑であっただろう草原を見て,何かを作るときには安全性を考えなければ人の生活を壊すことになるんだなと本当に思わされた。ものをつくる人間には責任がある。この景色は機械製作実習の前の安全の講義なんかよりも圧倒的に多くを,実感を伴って伝えてくれた気がする。

 

帰還困難区域を出ると浪江から各駅に寄りながら原ノ町へ。原ノ町南相馬市にあって,相馬野馬追が有名らしく駅に展示があった。

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原ノ町駅。展示は撮り忘れた

最大の事件

電車の席に座ったところでポケットの中に何か入っていることに気づいた。

何か入れた記憶はない。取り出してみると,今朝出た宿の鍵だ。

慌てて電車を飛び出した。

 

2日目は長かったので残りは後半に