PC版LINEのトーク履歴をバックアップする方法
PCのLINEアプリがカメラを勝手に起動していたので、対策するためにMicrosoft store版に乗り換えました。 その時の話を書きます。
PC(windows)版のLINEのトークデータのバックアップ、アプリの乗り換え、データ移行の手順は #トーク履歴引継ぎ手順 からなので忙しい人は飛ばしてもらってかまいません。
LINEのカメラへのアクセスを制御したい
PCのカメラへの不審なアクセス
今日PCを使っていると、インカメラ横のパイロットランプが点灯し始めた。 カメラを使うアプリを自分では立ち上げていないので、何か良くないアプリがバックグラウンドで動いているに違いない。 気持ち悪いので一旦再起動してカメラの使用をやめさせる。
再起動後、設定を開いてカメラを使用していたアプリを確認しようとすると再度パイロットランプが点灯した!
ということで悪さをしているのは、データを韓国のサーバに保存していたことで話題のLINEでした。
デスクトップアプリ版では個別にアクセス権を設定できない
犯人が分かったので、LINEのカメラへのアクセス権を剥奪しようと思います。 が、僕はLINEをデスクトップアプリ *1 としてインストールしていたので、個別にアクセス権を設定することはできないようです。 LINEのカメラへのアクセスを拒否しようとするとzoomのアクセスも拒否することになり、ミーティングや授業の度に設定を開くことになって不便そうです。 そこで、windows側で個別にアクセス権を設定できるMicrosoft store版をインストールしなおそうと思いました。
しかし、PC版LINEを丸2年以上使っており、トーク履歴が消えてしまうとかなり不便です。 トークの引継ぎ方法を検索すると、引継ぎは絶対にできないと断言するサイトに交じって引継ぎの方法を紹介するものがいくつかありました。 いずれもデスクトップアプリ同士、Microsoft storeアプリ同士での引継ぎだったのですが、その中にMicrosoft store版がデスクトップ版をstore向けにラッピングしただけのものだという記述があったので、トーク履歴の保存方法も同じだろうと考えやってみました。
ということで次章から引継ぎの手順です。
トーク履歴引継ぎ手順
以下の作業はwindows10で行いました。 windows、LINEの細かいバージョンは覚えていませんが、いずれも2021年3月19日時点での最新バージョンを利用していたはずです。
デスクトップ版のトークデータをバックアップ
デスクトップ版のアプリのトーク履歴データは C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\LINE
に保存されています。
([ユーザ名]
は適宜自分のユーザ名に変えてください。以下すべて同様です)
ですので、このフォルダをstore版のトークデータが保存されるところに置ければトークの引継ぎができるわけです。
デスクトップ版LINEアプリを終了させる。
windowを閉じることではありません。 LINEの画面の左下の…マークを押して「終了」を選択して終了します。 この手順が必要かは疑問ですが、参考にしたサイトは全部やっていたので念のため行います。
LINEのデータの入ったフォルダを開く
自分のユーザ名が分かる人は C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\LINE
をエクスプローラのアドレスバーに入れて移動すればokです。
分からない人は、エクスプローラで C:\Users\
を開き(画像参照)、 ユーザ名 → AppData → Local → LINE と辿っていけば開くことができます。
AppDataが見つからないときはエクスプローラの「表示」タブを開いて、「隠しファイル」にチェックを入れてください。見えるようになります。
バックアップを取る
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\LINE
の中には下の画像のように
- bin
- Data
- Cache
- QtWebEngine
の4つのフォルダが入っていると思います。(QtWebEngineは無いかもしれません)
このうち、DataとCacheだけをデスクトップや外付けのHDDなどバックアップを取っておきたい場所にコピーします。
これでデータのバックアップは完了です。
デスクトップ版のアンインストール
やりたいことはデスクトップ版からstore版への乗り換えだったので、デスクトップ版を アンインストールします。 デスクトップ版がアンインストールされていないと、store版をインストールしてもアプリを開くことができません。
windowsの設定を開き、アプリを選択します。
アプリのリストの中からLINEを検索し、アンインストールします。
途中で「データが削除されます」などの警告が出るかもしれませんが、すでにバックアップを取っているので大丈夫です。
store版のインストール
上のリンクからLINEのMicrosoft Store版アプリをインストールします。 「入手」ボタンを押すとダイアログが出て「Microsoft Storeを開きますか?」と言われるので素直に従っていってください。
store版のデータの置き換え
デスクトップ版のアプリのトーク履歴データは C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Packages\NAVER.LINEwin8_8ptj331gd3tyt\AppData\LINE
に保存されています。
このフォルダに先ほどバックアップを取ったデータを入れればトーク履歴が復元できます。
store版LINEアプリを終了させる。
インストール後に立ち上げていない場合は不要です。
デスクトップ版のときと同様に、LINEの画面の左下の…マークを押して「終了」を選択して終了します。 この手順が必要かは疑問ですが、参...
LINEのデータを入れるフォルダを開く
自分のユーザ名が分かる人は C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Packages\NAVER.LINEwin8_8ptj331gd3tyt\AppData\LINE
をエクスプローラのアドレスバーに入れて移動すればokです。
分からない人は、エクスプローラで C:\Users\
を開き、 ユーザ名→ AppData → Local → Packages → NAVER.LINEwin8_8ptj331gd3tyt → AppData → LINE と辿っていけば開くことができます。
バックアップのときの手順と同じです。
バックアップしたデータで置換する
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Packages\NAVER.LINEwin8_8ptj331gd3tyt\AppData\LINE
の中には
- Data
- Cache
の2つのフォルダが入っていると思います。空の場合もあります。
この2つを先ほどバックアップしたファイルで置き換えます。
すなわち、デスクトップ版からバックアップした2つのフォルダを選択し、C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Packages\NAVER.LINEwin8_8ptj331gd3tyt\AppData\LINE
にコピー&ペーストします。
トーク履歴を確認
LINEアプリを開き、トーク履歴を見るときちんと引き継ぎができていると思います。
これですべての作業は完了です。
カメラへのアクセスをオフに
もともとLINEのカメラへのアクセスを個別に制限するという目的でstore版に乗り換えたので、その作業をしておきます。 windowsの設定を開き、設定の検索に「カメラ」と入力して「カメラのプライバシー設定」を開きます。 「カメラにアクセスできるMicrosoft Storeアプリを選ぶ」でLINEをオフにします。
マイクは通話するときに使うので、いいかなぁと思ってオンにしていますが、オフにした方がいいかなぁ。他にも必要ない権限を与えている気がするし、悪用に気づいたら切っていこうと思う。
*1:Microsoft store以外からインストールしたアプリ。https://guide.line.me/ja/services/pc-line.htmlで紹介されている方法でインストールしたもの